傾斜面割り出し加工でダイスを加工してみました
2022年の12月から本格的に稼働を始めたV80Sで初めて傾斜面割り出し加工を行いました。
傾斜面割り出し加工とは
通常のマシニングセンターの3軸の加工は上下前後左右方向のXYZ軸で位置決めをして行いますが、割り出し加工とはXYZ軸のいずれかを回転、もしくは傾斜させて位置決めを行って加工をすることです。
画像は前後方向のY軸を10度傾斜させた軸で位置決めを行って加工をしています。
被削材はSKD11の金型のダイスにあたる部品です。
![傾斜面割り出し加工の様子](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=417x10000:format=gif/path/s5dc2a4baac9cce5c/image/i079b962d5623c2cc/version/1673787228/image.gif)
CAMで一連の加工をシミュレーション
ファインテクニカではCAMにMastercamを使用しています。V80Sを運用するにあたって、シミュレーションで確認をしてから加工を行っています。
軸を傾斜するにあたって、機械のZ方向のストロークが足りなくならないか、治具やワークへの衝突等をCAM内で検証を行います。
問題がないことを確認した後に実加工でシミュレーションの条件を再現して加工しています。
また、V80Sの機能にあるコリジョンセーフガードも合わせて使用しながらの加工のため、衝突に対する検知も万全の状態で加工を行っています。
バイクの燃料タンクを成形する金型のような大型ワークを仕上げるために、ファインテクニカでは最新の機能を使いこなせるように日々努力をしています。
![マシンシミュレーションの様子](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=417x10000:format=png/path/s5dc2a4baac9cce5c/image/ie68fc1528951a50c/version/1675496109/image.png)