リバースエンジニアリングの事例紹介
金型の技術を生かしてスクランブラーの燃料タンクを製作
ファインテクニカが行ったリバースエンジニアリングの事例をご紹介します。
当社の金型に関する技術力と導入した3Dスキャナーを生かして、オートバイのアルミタンクを製作しました。
製作したアルミタンクはこちらです。材質はA5052、板厚は1.5ミリです。
このアルミタンクはイタリアの2輪車メーカー、Ducatiのスクランブラー専用の燃料タンクです。
純正のタンクから燃料ポンプ、燃料レベルゲージを移し替えることで社外品の燃料タンクでもタンクとしての機能を損なっておりません。
3Dスキャンからモデルデータを作成
こちらの燃料タンクはお客様のご要望により、表側の形状はお客様が希望する形状で、裏側の形状はスクランブラー純正の燃料タンクに似た形状でモデルデータを製作しました。
裏側が純正とほとんど同じ形状のため、スクランブラーの車体へのフィット感はもちろんのこと、純正のポンプ、燃料レベルゲージを取り付けることでタンクとしての機能と燃料の容量も損ねずにバイクをカスタムできるといったメリットがございます。
モデルデータの作成にあたってキーエンス社製の3DスキャナーのVL500とMastercam Designが活躍いたしました。その時の様子をショート動画にしました。
タンクを成形する大型金型を自社で設計製作
モデルデータを元にアルミタンクの完成時の見た目を追求し、タンクを絞り成形部品3部品から出来上がる様に金型を設計しました。
表側は左右分割の2部品、裏側は1部品の合計3部品でタンクのカタチを構成しています。
大きな金型になりましたが全ての金型、削り出し部品は自社設備を使用して製作しました。
このアルミタンクの企画は「合同会社RELATE(リレート)」として行いました。ファインテクニカではモデル形状のスキャン、CADデータ作成、金型の設計・製造までを担当しました。
合同会社RELATEはこちら
フォトギャラリー
タンク側面のニーグリップ形状は金型による成形でないと、ここまでくっきりと美しく左右対称に成形できません。
フォトギャラリーで実写と合わせた写真をご覧ください。画像はクリックで拡大できます。
コメントをお書きください
松元俊哉 (水曜日, 27 3月 2024 15:08)
このタンクは売り物ですか?